5・6月のカレンダー

5月~6月

『浜までは 海女も蓑着る 時雨かな』

江戸時代中頃の俳人・滝野瓢水の句です。

旅の僧が瓢水を訪ねるとあいにくの留守で、風邪のため医者に薬を貰いに行ったとのこと。

僧は「生死煩悩を離れて悟りの境地にあると聞いていたが、風邪くらいで医者にかかるとは未練がましい。ニセ坊主に教えを乞う必要も無い」と帰ってしまいました。

医者から戻ってそのことを聞いた瓢水は、彼あてにこの句を小僧に持たせたのです。

海女でも濡れまいと蓑を着て浜まで行く。どうせ海に潜るのに・・・。

いずれ死にゆくこの身ながら、かけがえのない命ゆえに精一杯生きる、それも瓢水なのでしょう。

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