今月の禅語として、「百尺竿頭進一歩」を紹介致しました。
〝頂上に登りつめ、さらに一歩を進む〟
百尺の竿の先端まで進んで行ったら、その先は何もありません。さらに一歩進んだら落ちちゃうのでは?と思いますよね。
人は誰でも竿の先端。頂上を目指します。
勿論、簡単なことではありませんし、途中で諦める人も出てきます。
それでも、苦労して頂上を目指し、頂上まで登ることが出来ればそれで満足して腰を下ろすのが人情です。
しかし、「それでは駄目なんだ」と、禅は完結することを否定します。
『生涯現役、臨終定年』なんて言いますが、終わりは無いんだと。
頂上まで行けたなら、頂上まで行ったという痕跡すらも消すように、そこから降りて来いというんですね。
別の次元へ進めと。
4月も残りわずかです。
新しい環境・新しいことにチャレンジされている方・そうでない方様々ですが、この禅語はどのような立場の方にも通じるのではないかと思い紹介致しました。