曹源一滴水

曹源一滴水(そうげんのいってきすい)

10月の禅語としてご紹介しました。

「曹」とは禅宗の第六祖である慧能が住んでいた曹渓という谷のことであり、曹渓は慧能自身をも指します。

六祖の大成した禅はその後五家七宗として栄え、日本でも二十四流の禅が伝わって栄えました。

慧能という曹渓の谷を源として発した一滴の水が天下を潤したことを云います。

 

この曹源一滴水でよく知られた話があります。

京都天龍寺の修行道場を開かれた滴水宜牧という禅僧がおられますが、若い時に岡山の曹源寺で修行をしておられました。

あるとき使い残した手桶の水を流しに捨てていたのです。

それを見ていた師匠は、「お前はなんという殺生をするのか。すべてのものには命がある。一滴の水といえどもそうだ。木の根に与えれば水は生きる。生かして使わなければいかん。陰徳を積むことを忘れてはならん。」といってひどく叱られました。

それ以後、一滴の水も粗末にしてはいけないと自覚し、自ら「滴水」と名乗られるようになったといいます。

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