正光寺本堂前庭の紅葉です。
だいぶ色づいてきました。
年末に向けて、ますます色づいていきそうです。
紅葉には花とはまた別の美しさがあります。
花は「咲き誇る」という動詞があるように、無意識にせよ、なにかしら誇らしげな気分を感じます。
対して、紅葉の印象はどうでしょう。
ただ枯れていく。ただ、ただ、枯れていく。
紅葉は枯れていっているだけなんですよね。
そのことにあらためて気づいたんですが、凄いと思いませんか。
なにも思わず、ただ枯れていっているだけなのに、紅や黄色に色づき見ている人達を楽しませる。
凄いです。凄すぎです。
なにも思わない、魂胆が何も無いからこその「美しさ」なのではないでしょうか。
老いることはなにも悲しいことだけじゃない。
老いること、枯れていくことで紡ぎ出す「美」も確かに存在するようです。
紅葉のように年を重ねたいものです(*^_^*)